【2026】静岡県でおすすめのお花見・桜の名所7選

【2026】静岡県でおすすめのお花見・桜の名所7選

【2026年版】静岡県の桜の開花・見頃はいつ?

日本一の「富士山」を擁し、太平洋に面した温暖な気候の静岡県。そのお花見シーズンは、他のどの都道府県よりも早く始まり、そして長く楽しめるのが最大の特徴です。その理由は、全国的に有名な早咲きの「河津桜」と、おなじみの「ソメイヨシノ」、そして標高の高いエリアの桜が、時期をずらして咲き誇るからです。

2026年に静岡県でお花見を計画する上で、この「桜の種類とエリアによる時期の大きな違い」を理解しておくことが、見頃を逃さないために最も重要です。まずは、静岡県の桜の全体像と開花時期について詳しく解説します。

最重要!「河津桜(2月)」と「ソメイヨシノ(3月下旬~)」は別物

静岡県の桜を語る上で、絶対に混同してはいけないのが「河津桜(かわづざくら)」と「ソメイヨシノ」です。
「河津桜」は、伊豆半島の河津町で発見された早咲きの桜で、開花時期はなんと「2月上旬から3月上旬」です。ソメイヨシノよりも花の色が濃いピンク色で、開花期間が約1ヶ月と非常に長いのが特徴です。「河津桜まつり」は、まだ冬の寒さが残る中で、日本一早い春の訪れを感じさせてくれる一大イベントです。

一方、「ソメイヨシノ」は、私たちが一般的に「桜」としてイメージする品種です。静岡県(平野部)のソメイヨシノは、3月下旬に開花し、4月上旬にピークを迎えます。
2026年の計画では、まず「2月の河津桜」と「3月下旬~4月上旬のソメイヨシノ」のどちらを見たいのかを明確にすることがスタートラインとなります。

2026年のソメイヨシノ開花・満開予想(静岡市・浜松・伊豆)

ここでは、ソメイヨシノの開花時期について解説します。静岡県のソメイヨシノの開花時期の基準となるのは、「静岡地方気象台」(静岡市)の標本木です。
静岡県の平年の開花は3月下旬(例年3月20日~25日頃)となり、東京とほぼ同時期か、年によっては東京よりも早くなることもあるほど、全国でもトップクラスに早い開花を迎えます。

そして、開花から約1週間~10日程度で満開を迎えるため、静岡県(平野部)のお花見の最大のピークは「3月下旬の終わり頃から4月上旬」となります。「駿府城公園」や「浜松城公園」、「伊豆高原」といった主要な名所は、まさしくこの時期がクライマックスです。

標高差で4月下旬まで楽しめるエリアも(御殿場など)

静岡県は東西に長く、さらに富士山麓や箱根に近いエリアなど標高差も激しいため、ソメイヨシノの開花時期もエリアによって異なります。

静岡市や浜松市、伊豆高原などの平野部・沿岸部が4月上旬にピークを迎えるのに対し、標高の高い「御殿場市」周辺は、開花が大幅に遅れます。平野部より約2~3週間遅い「4月中旬から下旬」にかけてようやく見頃を迎えることもあります。

このように、静岡県内では2月の河津桜から始まり、3月下旬~4月上旬の平野部のソメイヨシノ、そして4月下旬の山間部の桜まで、3ヶ月近くにわたって「桜リレー」を楽しめるのが、他県にはない最大の魅力と言えるでしょう。

これらはあくまで平年の傾向です。2026年の正確な開花・満開予想は、冬の寒さや3月の気温推移によって変動します。旅行前には、3月中旬頃から発表される最新の桜開花予想を必ず確認するようにしてください。

【2026】静岡県でおすすめのお花見・桜の名所7選

日本一早く咲く河津桜から、富士山との王道の共演、そして歴史ある城跡を彩る桜まで、静岡県には多彩で魅力的なお花見スポットが揃っています。2026年の春に訪れるべき、特におすすめの桜の名所を7ヶ所厳選してご紹介します。※開花時期(ソメイヨシノと河津桜)に十分ご注意ください。

1. 河津桜まつり(河津町)|日本一早い!2月を彩る濃いピンクの絶景

静岡県の桜、ひいては日本で最も有名な早咲きの桜が、伊豆半島の「河津桜(かわづざくら)」です。他のどの桜よりも早い2月上旬から咲き始め、約1ヶ月にわたり楽しめます。
河津川の河口から上流にかけて、約4kmにわたり約850本の河津桜が咲き誇ります。ソメイヨシノよりも濃いピンク色の花が特徴で、川沿いには菜の花も咲き、ピンクと黄色の鮮やかなコントラストは圧巻です。「河津桜まつり」期間中は多くの露店が並び、一足早い春を求める人々で大変な賑わいを見せます。

2. 富士山本宮浅間大社(富士宮市)|富士山と桜、朱塗りの社殿の王道コラボ

全国に約1,300社ある浅間神社の総本宮であり、世界文化遺産「富士山」の構成資産でもある「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)」。ここは、富士山と桜の共演が楽しめる絶好のスポットです。
徳川家康公が寄進した朱塗りの豪華な社殿と、桜(ソメイヨシノなど約500本)のコントラストは見事です。特に、境内を流れる神田川沿いの桜並木や、富士山を背景にした桜の風景は、日本ならではの王道の美しさ。見頃は3月下旬から4月上旬です。

3. 伊豆高原桜並木(伊東市)|約3km続く圧巻の「桜のトンネル」

伊豆高原エリアも、静岡県を代表する桜の名所です。伊豆急行・伊豆高原駅の周辺から大室山(おおむろやま)の麓にかけて、約3kmにわたって約600本のソメイヨシノが咲き誇ります。
ここのハイライトは、見事な「桜のトンネル」です。満開の時期には、道路の両側から桜の枝がアーチを描き、その下を車や徒歩でくぐり抜けることができます。周辺にはおしゃれなカフェや美術館も多く、ドライブや散策に最適です。見頃は3月下旬から4月上旬です。

4. 駿府城公園(静岡市)|家康公ゆかりの城跡で楽しむ桜まつり

静岡市の中心部にあり、徳川家康公が晩年を過ごした「駿府城(すんぷじょう)」の城跡に整備された公園です。お堀の周囲や園内にソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約500本の桜が植えられています。
復元された東御門(ひがしごもん)や巽櫓(たつみやぐら)といった歴史的な建造物と、お堀の水面に映る桜のコントラストが美しい市民の憩いの場です。「静岡まつり」と時期を合わせて開催される「桜まつり」では、夜桜のライトアップも行われます。

5. 浜松城公園(浜松市)|「さくら名所100選」石垣と約370本の桜

県西部・浜松市の中心部に位置する「浜松城公園」は、「日本さくら名所100選」にも選ばれている名所です。徳川家康公が築き、若き日を過ごした「出世城」とも呼ばれる浜松城の城跡です。
天守閣を囲むようにソメイヨシノやシダレザクラなど約370本の桜が咲き誇り、野面積み(のづらづみ)の無骨な石垣と桜の美しい対比が楽しめます。さくらまつり期間中はぼんぼりが灯され、夜桜も人気です。

6. さくらの里(伊東市)|富士山を望む!約40種1500本が咲く桜の森

伊豆高原・大室山の麓に広がる「さくらの里」は、その名の通り桜一色の公園です。約40,000平方メートルという広大な敷地に、約40種、1,500本もの桜が植えられています。
ここの最大の特徴は、9月から5月まで、時期をずらしながら様々な桜が咲き続けること。もちろん春のソメイヨシノ(3月下旬~)が最も見事ですが、河津桜(2月~)や遅咲きの八重桜(4月)まで、長い期間お花見が楽しめます。天気が良ければ遠くに富士山を望むこともできます。

7. 日本平(静岡市)|富士山・駿河湾・桜を一望する大パノラマ

静岡市にある標高約300mの丘陵地「日本平(にほんだいら)」は、国の名勝地であり、日本観光地100選で1位にも選ばれたことがある絶景スポットです。
山頂の「日本平夢テラス」周辺や、ロープウェイで結ばれた「久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)」にかけて、ソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜が咲き誇ります。ここの魅力はなんといってもその眺望。富士山、駿河湾、伊豆半島、そして眼下の桜を一度に望む大パノラマは圧巻です。

静岡県のお花見・桜めぐりで注意したいポイント

静岡県には、日本一早い「河津桜」から「富士山」との絶景コラボまで、唯一無二の桜スポットが数多くあります。しかし、その人気と特殊な開花時期、そして地理的な特徴ゆえに、事前に知っておくべき重要な注意点があります。

2026年の桜旅行を成功させるために、特に「服装」「交通」「時期」という3つのポイントを詳しく解説します。

服装の準備|「花冷え」と標高差・海風の対策

静岡県のお花見シーズンは非常に長いですが、どの時期も「寒さ対策」が必須です。
まず、2月にピークを迎える「河津桜まつり」の時期は、まだ真冬です。日差しは春めいていても、朝晩は非常に冷え込みます。ダウンジャケットやコート、マフラー、カイロなど、万全の防寒対策で臨んでください。

3月下旬から4月上旬の「ソメイヨシノ」の時期も、油断は禁物です。「花冷え(はなびえ)」は当然ありますし、伊豆高原や日本平、富士山麓(御殿場など)は標高が高いため平野部より気温が低いです。また、海沿いのスポットは「海風」で体感温度が奪われるため、夜桜鑑賞はもちろん、日中でも風を通さない上着を一枚多く持つことをおすすめします。

「車社会」静岡のアクセス事情と駐車場・渋滞対策

静岡県は東西に非常に長く、移動手段として「車」が中心となる「車社会」です。「駿府城公園」や「浜松城公園」のように駅からのアクセスが良い場所もありますが、「伊豆高原」や「富士山本宮浅間大社」、「さくらの里」などは車が便利なスポットです。

しかし、最大の問題は「河津桜まつり」期間中の伊豆半島の交通渋滞です。見頃の週末ともなれば、河津町へ続く国道135号線などは数時間単位の深刻な渋滞が常態化します。ソメイヨシノの時期も、「伊豆高原桜並木」周辺などで渋滞や駐車場不足が発生します。

2026年の訪問、特に「河津桜」へは、車での訪問を極力避け、公共交通機関(伊豆急行・河津駅)を利用することを強く推奨します。どうしても車で行く場合は、渋滞が始まる前の早朝(午前8時前)には現地に到着する計画を立てましょう。

「河津桜」と「ソメイヨシノ」目的別の訪問時期

静岡県のお花見計画で絶対に間違えてはいけない、最重要ポイントがこれです。「河津桜」と「ソメイヨシノ」は、開花時期がまったく異なります。

伊豆「河津桜まつり」のピークは【2月上旬~3月上旬】です。
静岡市・浜松市・伊豆高原などの「ソメイヨシノ」のピークは【3月下旬~4月上旬】です。

この2つの間には、約1ヶ月半もの大きなタイムラグがあります。「ソメイヨシノが満開」というニュースを見て河津町に行っても、そこはもう完全に葉桜です。逆に「河津桜が満開」という時期に「伊豆高原桜並木」に行っても、まだ固い蕾(つぼみ)です。2026年の計画では、「どちらの桜を見たいのか」を明確にし、訪問時期を全く別物として設定することが必須です。

まとめ

2026年におすすめしたい、静岡県のお花見・桜の名所7選をご紹介しました。静岡県の桜の最大の魅力は、なんといっても「日本一早く、そして長くお花見シーズンを楽しめる」ことです。

まだ冬の寒さが残る2月から咲き誇る濃いピンクの「河津桜」は、一足早い春の訪れを告げる圧巻の絶景です。そして、そのピークが終わった約1ヶ月後、3月下旬から4月上旬にかけては、「ソメイヨシノ」のシーズンが到来します。「富士山本宮浅間大社」で見る富士山との王道の共演、「伊豆高原」の桜のトンネル、「駿府城公園」や「浜松城公園」の歴史ある桜景色など、多彩な名所が県内を彩ります。

しかし、この静岡県の桜を2026年に満喫するためには、絶対に注意すべき最重要ポイントがあります。それは、「河津桜(2月)」と「ソメイヨシノ(3月下旬~)」の訪問時期を完全に別物として計画することです。この2つのピークを同じ時期に見ることは不可能です。

また、特に「河津桜まつり」期間中は、伊豆半島の交通渋滞が深刻です。車での訪問は極力避け、公共交通機関(伊豆急行)を利用するのが最も賢明です。どの時期に訪れる場合でも、「花冷え」や海風、標高差に対応できる防寒対策は必ず準備していきましょう。

時期と目的をしっかり定めて、2026年の春は、日本一長く楽しめる静岡県の素晴らしい桜景色をぜひお楽しみください。

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